キャンプでのマットは、寝心地や体の保護だけでなく、地面からの冷気を防ぐためにも非常に重要です。マットを選ぶ際に考慮すべきポイントをいくつかご紹介します。
1. マットの種類
キャンプ用マットにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のキャンプスタイルに合ったものを選びましょう。
1.1 エアマット(エアマットレス)
- 特徴:空気を入れて膨らませるタイプのマット。比較的軽量でコンパクトに収納できます。
- 利点:厚みがあるため、寝心地が良く、快適です。空気量を調節すれば、硬さも調整できます。
- 欠点:空気を入れる手間がかかり、バルブが壊れると使用できなくなるリスクもあります。重量が重いものもあるため、バックパッキングには不向きな場合があります。
1.2 ウレタンマット(フォームマット)
- 特徴:軽量で丈夫なウレタンフォームでできているマット。空気を使わず、すでに膨らんでいる状態です。
- 利点:非常に軽量で、コンパクトに収納できるタイプも多いです。また、耐久性があり、長期間使用できます。特にバックパッキングや登山向き。
- 欠点:エアマットに比べて寝心地はやや劣ります。地面の硬さを強く感じることもあります。
1.3 インフレータブルマット(自動膨張式マット)
- 特徴:空気を自動で取り込む仕組みがあり、バルブを開けると自動的に膨らむタイプのマットです。
- 利点:エアマットのように空気を手動で入れる必要がなく、寝心地も良いものが多いです。比較的軽量で、キャンプの設営時に楽です。
- 欠点:エアマットよりは重いものが多く、収納時に少しかさばることもあります。
2. サイズと厚さ
マットのサイズと厚さも重要なポイントです。
- サイズ:寝袋と一緒に使うので、寝袋の幅や体格に合わせて選びます。長さや幅が十分にあるマットを選ぶと快適に過ごせます。
- 厚さ:寝心地や地面からの冷気を防ぐためにはある程度の厚さが必要です。特に地面が硬かったり寒かったりする場所でキャンプをする場合は、厚いマットを選ぶと良いでしょう。一般的には、3cm以上の厚さがあると快適に眠れます。
3. 断熱性(R値)
断熱性とは、マットが地面の冷気をどれだけ防げるかを示す指標です。R値が高いほど断熱性が高くなります。
- R値の目安:
- R値1~2:春や秋など、暖かい季節向け。
- R値3~4:少し寒い時期や標高の高い場所での使用に最適。
- R値5以上:冬キャンプや寒冷地で使用する場合に必要。
寒い時期にキャンプをする場合は、R値が高いマットを選ぶことが重要です。
4. 収納性と重量
バックパッキングや登山キャンプの場合、荷物の重さや収納サイズが重要になります。
- 軽量化重視:登山や長期間の移動が多いキャンプでは、軽くてコンパクトに収納できるマットを選ぶことが重要です。ウレタンマットやインフレータブルマットが軽量なものも多いです。
- 車でキャンプの場合:車に積んで移動する場合は、少し大きめや重めでも寝心地を重視したマットを選ぶことができます。
5. 耐久性
特に岩や硬い地面でキャンプをする場合、マットの耐久性が重要です。ウレタンマットは比較的耐久性が高いですが、エアマットの場合、素材や製品によっては破れやすいこともあります。キャンプ場の地面が鋭い石や木の枝が多い場合、保護用のマットやシートを使うと安心です。
6. 快適性と寝心地
寝心地を重視したい場合、エアマットやインフレータブルマットがオススメです。これらは適度な厚みがあり、空気量を調整して自分の好みに合わせることができます。
- エアマット:寝心地の良さを最優先するなら、エアマットがオススメです。特に寝返りを打つことが多い方には向いています。
- ウレタンマット:寝心地が若干硬く感じるかもしれませんが、軽量でコンパクトに収まるので、登山やバックパッキングに向いています。
7. 追加の機能
- 防水性:雨や湿気のある地面では、防水性のあるマットを選ぶと便利です。特にエアマットの下に防水シートを敷くと、万が一の浸水を防げます。
- 通気性:湿気を防ぐために、通気性が良いマットもあります。特に温暖な気候では、湿気がこもらないマットを選ぶと快適に眠れます。
8. 価格
マットは価格帯も広く、予算に合わせて選ぶことができます。高品質なエアマットやインフレータブルマットは価格が高いことが多いですが、快適さや耐久性を考慮すると長期的には十分に価値があります。
- 安価なマット(2,000円〜5,000円):手軽な選択肢として初心者向け。短期間の使用やライトキャンプに適しています。
- 中価格帯のマット(5,000円〜15,000円):快適性や耐久性を重視したマット。
- 高級マット(15,000円〜30,000円):登山や厳しい環境での使用を考慮した高性能なマット。
まとめ
- 快適性を求めるならエアマットやインフレータブルマットがオススメ。
- 軽量化やコンパクト収納を重視するなら、ウレタンマットや軽量エアマット。
- R値で断熱性を確認し、使用する季節に合ったものを選びましょう(冬ならR値5以上、春秋は3〜4)。
- 耐久性や収納性を確認し、状況に応じたマットを選ぶと快適なキャンプを楽しめます。
自分のキャンプスタイルや目的に合ったマットを選んで、快適な睡眠を手に入れましょう!

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